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2010年02月 アーカイブ

2010年02月01日

ハードカヴァー

土曜日久しぶりに玉川高島屋ショッピングセンターへ。一時期土曜日の玉高パーキングは30分以上待ちが当たり前だったのに、この頃はセールでもない限り、パーキング待ちをしたことない。日曜日も午後遅くになると平気だしね。
S.C.のなかもあちこち閉店やら改装とかで目隠し状態。まるでシャッター商店街みたい。寂しいね。

 さて私が玉高に行く目的はただ一つ「紀伊国屋書店」。あちこちにあるけど、玉高の紀伊国屋はどこに何があるか熟知しているので、自然と本を買うなら紀伊国屋玉高店という方程式が私の中にはある。

確かにこの頃はアマゾンでも買うが、やはり手に取ってみた感触で決めるというレコードのジャケット買い(古くてごめんね。CDになったからはやってない)に似た性癖が強く残っているので、CDはアマゾンで買うが本は本屋でという誠に職業に不誠実な趣向を持っている。

 さていつもならエスカレーター上がって入り口左の文庫本コーナーにまっしぐらだが、今回目的の本があって、でもその本のタイトルが「パイレーツ〜略奪海域」っていうちょっとヤバ目なタイトルでとにかく一回手にとって確かめたいと思っていたので、ハードカヴァーコーナーへ。

 結果即買い。;^_^) 予測はしてたんだけど、ピカピカのカヴァーを手にしたとたん、これ絶対面白いって思っちゃった。単純でしょう?マイケル・クライトンの遺品のPCに残されていた未発表作品とかで、そういう付加的情報が又背中を押ししてくれるのよね。

 でね、あのコーナーにいると普段文庫本ばかり見てるからハードカヴァーがすごく豪華に見えちゃってさ、そばにあったロバート・B・パーカーの最新作&これも遺作「プロフェッショナル」とついに直木賞受賞された大ファンの佐々木譲さんの「廃墟に乞う」も。ハードカヴァー3冊。私的には大人買いのつもり。ちょっとワクワク。でね、お会計の直前にね「鉄道模型趣味2月号」。

会計カウンターに並べたら、まるでおっさんのディズニーランドでした・・・。はい。

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2010年02月03日

クラウス・フォアマン

BSでクラウス・フォアマンのドキュメンタリー「サイドマン」観ました。

幻のベーシストといわれ、影のビートルズとも言われたくらい、ビートルズのメンバーと仲良かった人。実際ジョンの「Imagine」もクラウスがベース弾いてるし、プラスティックオノバンドにもいたし。グラフィックの才能もすごくて「リボルバー」のジャケットもやってるんだよね。

去年初めて出したリーダーアルバムのレコーディングセッションも収録してたけど、メンツがすごいの。ヴァン・ダイク・パークス、ドクター・ジョンがピアノ弾いたり、ジムケルトナー先生が叩くわ、リンゴ(ドラムが歌うね)とダブルドラムやるわ・・・。セッション観るだけでワクワクします。リチャード・ペリーもついてます。;^_^)

 極めつけはCarly Simonね。やっぱりMarthas Vineyardにいるんだよね。東で成功して、離婚して、自然派で、リッチで・・・。

クラウスはその人柄の良さと卓越した才能で皆に愛され、でも僕はうまくないといって客席に背を向けながらひたむきに弾くベーシスト。

御年70才。かっこいいなあ。

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2010年02月05日

石森楽器修理所

NHK総合「ブラタモリ」観ました。今回のテーマは「大久保」だったですね。
観ていましたら、なんだか見覚えのある路地が映りました。高橋管楽器です。
実はこの路地、昔は管楽器の修理店が2軒向かい合わせにお店を開いていて、管楽器をやっている方なら必ずといっていいほど知っている有名な路地なのです。

ちなみに私は高橋さんの向かいの「石森楽器修理所」のほう専門で、今回初めて高橋さんのほうを見せていただきましたが、懐かしいたたずまいは石森さんと全く一緒でしたね。石森楽器のほうはどうも引っ越しなさったようで、大きくなっていました。サイトには私の知っている石森楽器修理所の白黒写真がありました。懐かしいです。
http://www.ishimori-co.com/

この石森さんには数々の思い出があって、それは私の音楽との思い出にほぼシンクロしています。

初めて石森さんに行った時のことはよく覚えています。

私は中学校ブラスバンド部で初めてサキソフォーンに出会いました。
嬉しくて毎日夢中で練習していたのですが、どうにもこうにもDの音になると息が苦しくなる。無理して大きな音を出すとプとベを一緒に発音したような音になる。でもこれは自分が悪いと楽器のくわえ方を治したり、息の量を調節してみたり、でもプベは直らない。思いあまって顧問のM先生(音楽の先生)に訴えたら、「あ、こりゃタンポが破れとるわ。」と一言。

その当時の区立中の備品の楽器なんて相当ひどかったから、直そうと思ったら全員分直さなければいけなかったはずだが、壊れているのに気がつかない子、壊れている事に気づいているが自分の練習が足りないからだとひたすら練習する子などはそのままに、キーのスプリングが折れてどうしても「星条旗よ永遠なれ」が出来ないと言い張る(言い張ったんじゃないね、本当に無理だもん)ピッコロのH先輩と、つば抜きのコルクが腐って空気が抜けているトロンボーンのYとタンポがだめな僕のアルトサックスとぴかぴかのマイフルート(その当時でマイフルート!)を持っていて、修理なんか縁がなく、ただみんなが行くというのでついていくことになったA子、引率のM先生計5名で、石森目指して東中野から神田川沿いに、ロッテ工場脇、小滝橋、大久保駅と歩きましたね。私はアルトサックスを持っていたから一番重くて(トロンボーンて意外に軽いんです)でもそんなことA子に悟られたくなく、学生服の中は汗びっしょり。手はパンパンになり、石森についた頃には指がCの字になったまま。

でもなぜかこの道中はものすごく楽しくて、それは多少なりともA子がついてきたことにも関係があり、徒歩の長い道のりの疲れも相まって何でもない音楽の話をしている時も、やたらエンドルフィンが分泌されていたに違いないハイテンションだったようで、このことは今でも心に残っています。

さて石森さんのところは本当に普通の民家でガラス戸をがらっと開けると、眼光鋭い職人さんが一斉にこちらを一瞥してきました。思わず中学生、視線が足下に・・・と思いきやA子だけはキッチリとメンチ切り返してたなあ。

先生が修理の依頼をしていると、いきなり奥で職人さんがテナーサックスを「グ、ゴ、ゴ、ゴ !」(そう聞こえたんです)試奏し始めた。最終チェックだったんでしょう。「グ、ゴ、ゴ、ゴ !」の次はガアガアガアガと下降スケール、上向スケールと吹きまくったのです。

それまでプロというか大人の人が吹くサックスは航空自衛隊音楽隊の夏の一日講習会でしか聞いたことがなかった私たちは、この職人さんの音に度肝を抜かれて、全員唖然としてぽかんと口あけて見ていました。「すっげー、チャーリー・パーカーかグレン・ミラーオーケストラ、はたまたビリーボーン楽団みたいだあ・・・。」その頃私はブラスに夢中で、ジャズとかポップスのサックスといったら、こればかりしか思い浮かばなかったのです。

その全員金縛り状態のなか、ふとA子のポニーテールの横顔を盗み見た私は、A子の瞳にチカッと浮かんだ光は見逃しませんでしたね。
「これだ!これっきゃない!」オシッコちびりそうになりながら、心の中で叫んだものでした。

そう大久保のこの地から、私の音楽遍歴は始まったようなものです。

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2010年02月18日

ハイ・ボール

この頃飲むというと「ハイ・ボール」しか飲みません。

それも、悲しいことに根っからのぶれないスペンサーのような
「ウィスキー・ソーダ派」というのではなく、あれ・・・、
そう小雪派なんです。ゴスペラーズのアカペラに耳を止めてからのハイ・ボール派。
CMってすごいですね。

作り方は自己流です。

サントリーの推奨は1:3、つまりウィスキー1に対してソーダ水3ですが、
私はもっと薄く1:4くらいが好きですね。

1.最初にウィスキーを冷凍庫に入れておいてとろとろの状態に。
2.スペンサー流に背の高いグラスにおいしい氷を一杯に。
3.そこにとろとろウィスキーを流し入れ
4.上からソーダを注ぎますが、一度に一カ所から入れると、ウィスキーが上に浮いてきてしまうので、そーっとグラスの口を一周するように注ぎ入れます。この時上がってこようとするウィスキーを押さえ込むように注ぎます。こうすることによって余りかき回さなくても、マドラーをくるっと一回しするくらいでうまく混ざります。(小雪さんは一回しした後すっと上にマドラーを引き抜いていましたが、私的にはこれだと余りうまく混ざりません。技が足りないんですね、私)
5.気分によってはレモンをチュッと香らせます。ただ私は滅多にレモンは入れませんが。

多分ウィスキー好きの人には噴飯ものの薄さだと思うますが、私はこれが好き。
和物、洋物、中華もの、相手を選ばない親和性の高いこのハイーボール。
確か子供の頃によく目にした「ハイボール」という看板を思い出します、この年頃のオッさんは。

夜な夜なBill EvansをBGMに、このハイボールを手にしながら「年取りましたあ。」とひとりごちています。

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